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- 「探究的な学び支援2023」QuestCloud導入後の学びの実態と効果に関するアンケート調査結果を発表!
テクノブロード株式会社(東京都:代表取締役 広田信雄)は、経済産業省の「探求的な学び支援2023」の事業者に採択されたことに伴い、当該事業サービスであるバーチャル理科実験QuestCloudについて実証校の教職員向けに探究学習等サービス活用による成果に関するアンケートを実施しました。
下記に調査結果をご紹介いたします。
■経済産業省「探求的な学び支援2023」
学校等教育機関における探究学習等の高度化を推進すべく、探究学習や情報活用能力育成に資するサービスを提供する事業者に対し、事業費等に要する経費の一部を補助する事業です。
■探究や協働的な学び対応したバーチャル理科実験観察・体験用教材QuestCloud
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<調査概要>
「QuestCloud授業利用状況に関するアンケート」
・調査対象:「探求的な学び支援2023」の実証校に採択された学校等教育機関
・調査期間:2023年12月
・調査方法:Excelアンケートによる任意回答
・有効回答数:有効回答数:36校(1校1名)
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Q1. 学校の理科授業の課題を教えてください。
ア 実験の準備・片付けが大変:40%
イ 理科室でおこなう実験授業数が少ない:10%
ウ 火器や危険な薬品を扱う実験を回避しがち:12%
エ 学校の予算上、十分な理科実験の器具等が整備しきれていない:25%オ その他:13%
【例】
・原子や分子、電気、高気圧と低気圧など、目に見えない事象の説明が難しい。
・新しい学校に異動してきた場合、4月に観察する動植物の準備が間に合わないことがある。
(キャベツや大根の葉がないとモンシロチョウ等の幼虫の観察ができない。)
・生徒それぞれの「生活体験」や「自然体験」の経験値の差が年々広がっており、この経験値の差が理科を学習する上での意欲や学習の習熟度にも影響しているように感じる。
・学校に実験室がないので火器や危険な薬品を扱う実験を回避しがちになる。
学校の理科授業の課題についての設問結果から、教職員が直面している現実的な悩みや課題が明らかになりました。40%と半数近くの教職員が「実験の準備・片付けが大変」と回答しました。実験の準備や後片付けには時間と労力がかかり、教師の負担が大きいということが示唆されます。これは、教師が教材や器具を用意し、実験をセットアップする際にかかる負荷や時間の問題を反映しています。
また、25%が「学校の予算上、十分な理科実験の器具等が整備しきれていない」とあり、教育予算の制約や資金不足により、学校が必要な実験器具や材料を整備することが難しいという問題が浮き彫りになっています。これは、教育現場が必要なリソースを確保することに困難を抱えていることを示しています。
これらの結果から、理科授業における実験の準備・片付けの負担や教材の不足など、教育現場が直面する現実的な課題に対処するためには、教育機関や行政の支援が不可欠であることと、教師の負担を軽減し、充実した教育環境を整える必要があります。
Q2. QuestCloudを利用した授業効果について教えてください。
ア 実験前の準備負荷が軽減し、授業の効率化に繋がった:22%
イ 面白い実験が沢山あるので楽しい授業が提供できた:39%
ウ 教室でも理科室同様の実験観察をおこなうことができた:11%
エ 火器や危険な薬品を扱う実験が安全安心にできた:22%
オ 効果がみられなかった:6%
QuestCloudを利用した授業効果についての設問では、39%の教職員が「面白い実験が沢山あるので楽しい授業が提供できた」と回答しています。QuestCloudが豊富な実験を提供し、それが授業の魅力につながっていることが示唆されます。多様な実験が生徒の興味を引き、授業の質を向上させている可能性があります。次いで、「実験前の準備負荷が軽減し、授業の効率化に繋がった」と「火器や危険な薬品を扱う実験が安全安心にできた」がそれぞれ22%となりました。これらの結果から、QuestCloudを利用した授業効果は、授業の魅力を高め、実験の準備負荷を軽減し、安全性を確保することに貢献しています。教材の多様性や安全性の向上が、授業の質を向上させる要因となっていることが示唆されます。
Q3. QuestCloudを利用した生徒たちの学習変化について教えてください。
ア 自分で操作できるので主体性をもって楽しく学習していた:31%
イ ゲームのように夢中で授業に集中していた:24%
ウ 生徒同士で操作手順を教えあうなど自主的に問題解決をしていた:12%
エ 生徒ひとり一人の実験観察に向けた探究度、関心度が高まった:21%
オ 変化がみられなかった:12%
QuestCloudを利用した生徒たちの学習変化についての設問では、「自分で操作できるので主体性をもって楽しく学習していた」と回答した生徒が31%となりました。これは、QuestCloudのインタラクティブな性質が生徒に主体的な学習を促し、それが楽しみながら学習する動機につながっていることを示しています。次いで、「ゲームのように夢中で授業に集中していた」が24%、「生徒ひとり一人の実験観察に向けた探究度、関心度が高まった」が21%となり、総じてQuestCloudの利用が生徒の学習モチベーションを上げる効果が確認されています。主体的な学習や楽しみながらの学習、ゲーム的な体験、探求心の向上などが、生徒たちの学習変化に表れています。QuestCloudは、生徒たちが自発的に学び、興味を持って探究することを促進する有力なツールであると言えます。
Q4. QuestCloudを利用したことで先生たちの指導力(働き方)に及ぼした変化について教えてください。
ア 必要な実験観察がその場でスピーディに効率よく提供できた:17%
イ 教室で実験観察が安全安心できるため、授業が効率よく進められた:13%
ウ 視覚的に表示することで言語では理解しづらい部分を補うことができた:54%
エ 生徒たちが主体的に実験観察をすすめる力を創出できた:8%
オ 変化がみられなかった:8%
QuestCloudを利用したことで先生たちの指導力(働き方)に及ぼした変化についての設問では、「視覚的に表示することで言語では理解しづらい部分を補うことができた」と回答した教職員が54%と高い数字を示しました。これは、QuestCloudを通じて視覚的な教材やデータを提供することが、学習者の理解を支援する上で重要であることを示しています。言葉だけではなく、図やグラフなどの視覚的な情報を利用することで学習者の理解が深まるという効果があるようです。次いで、「必要な実験観察がその場でスピーディに効率よく提供できた」が17%、「教室で実験観察が安全安心できるため、授業が効率よく進められた」が13%となりました。これらの結果から、QuestCloudを利用することで教材の提供がスムーズに行われ、安全性や効率性が向上したことが分かります。これにより授業の進行が円滑になり、教師が生徒により多くの注意を払うことができるようになったと考えられます。QuestCloudの導入により、教師が視覚的な補完を提供することで生徒の理解を支援し、効率的な教材提供と授業進行が可能になったという点が特に重要であることが示唆されます。
Q5. QuestCloudを利用するメリットはどのようなことが挙げられますか。
ア オンラインでいつでもどこでも実験観察ができること:26%
イ ゲーム素材「Unity」で製作されたリアルなコンテンツで実験観察ができること:15%
ウ 小学生版は3年生~6年生、中学生版は1年生~3年生と、学年隔たりなく学習できること:15%
エ 実験器具等の準備が不要なく、安全安心に実験体験ができること:21%
オ デジタルならはでのリアルさでバーチャルな追体験ができること:23%
QuestCloudを利用するメリットについての設問では、「オンラインでいつでもどこでも実験観察ができること」と回答した教職員が26%と高い数字を示しました。次いで、「デジタルならはでのリアルさでバーチャルな追体験ができること」が23%、「実験器具等の準備が不要なく、安全安心に実験体験ができること」が21%となりました。この結果より、教職員が<オンラインでの柔軟性とアクセス性>、<デジタルな体験の魅力>、<実験準備の簡素化と安全性の重視>を重視しており、これらの要素が教育現場での実践的な教育を支援し、学習者の興味を引きつける上で重要な役割を果たしていることが分かります。
以上がアンケート結果となります。
設問回答のご協力をいただきました教育関係者の皆様、お時間をいただき有難うございました。沢山のご意見・コメント等をいただき大変感謝いたします。これらをふまえて今後もQuestCloudをより良くしてまいりますので、引き続きご支援のほどよろしくお願い致します。
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