「PoE-ZRS60ATG」は、当機の出力LAN端子に接続されたカメラ等のPoE受電機器と、入力LAN端子に接続されたPoE給電機器の間でPoEクラス認証を行い、給電電力を決定します。そのため、スプリッターとしてのDC出力電力は、接続されるPoE給電機器およびPoE受電機器に依存します。
一方、「PoE-ZRS60ATG/b」は、当機の出力LAN端子に接続されたPoE受電機器と当機自身の間で認証を行うだけでなく、さらに入力LAN端子に接続されたPoE給電機器との間でも認証を行い、給電電力を決定します。この仕組みにより、カメラ等のPoE受電機器のPoE規格に関わらず、PoE給電機器の最大給電能力を引き出すことが可能となり、スプリッターとして最大限のDC出力電力を提供できます。
実際の使用例として、Microsemi製の特定のMIDスパンを給電装置として使用する場合、「PoE-ZRS60ATG」と「PoE-ZRS60ATG/b」のどちらを使用しても最大限の電力を受電できます。しかし、一般的なPoEハブを使用する場合は、「PoE-ZRS60ATG/b」でのみ最大限の電力を受電可能です。
したがって、設置環境で事前の接続テストができない場合は、「PoE-ZRS60ATG/b」を選択いただくことをお勧めします。接続テストが可能な場合は、テスト後に「PoE-ZRS60ATG」または「PoE-ZRS60ATG/b」のいずれかを選択していただけます。
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